フレックスタイム制とは、予め決められた時間帯の中で、働く者自身が始業と終業の時刻を自由に選ぶ事ができる変形労働時間制の一つです。
一般的に採用されている固定時間制とは異なり、1日単位での勤務時間ではなく1ヶ月単位の総労働時間で管理するといった特徴があります。
フレックスタイムにはいくつかのバリエーションがあり、その代表的な3つをご紹介します。
1つは、コアタイムと呼ばれる時間が設定されている場合です。
始業と終業の時刻は自由ですが、コアタイムの間は必ず働いている必要があります。
2つ目はフレキシブルタイムが設定されている場合です。
これは幅を持った出退勤時間帯が決められており、その範囲内で始業と終業を決めて働く事となります。
最後の3つ目は、完全フレックス制でこれは労働者自身の完全な自由裁量で働く事が可能です。
フレックスタイム導入により、育児・介護と仕事の両立ができる、無駄な会議や慢性的な残業が減らせるといったメリットがあります。
一方、自己管理できないルーズな社員が増える、他部署や取引先との時間調整が難しくなるといったデメリットがあることも事実です。
このため、フレックスタイムを導入している企業は全体の5%程度に止まっており、普及が進んでいるとは言えません。
しかし産業別では導入に顕著な差が見られ、特に情報通信産業では25%近くの企業で採用されています。
家庭環境の変化などといった理由から、転職により柔軟な働き方であるフレックスタイム制の仕事を求めるのであれば、ビジネスモデルとして普及している業界をよく調べて的を絞って職探しをする必要があると言えます。